フードバンクとは

〈フードバンク  英:Food bank〉

 

この言葉をわかりやすく言えば、

「市場で流通できなくなった食品を、企業から提供を受け、福祉目的に活用する事業および団体」

です。

 

市場に流通できなくなった食品とは…

品質に問題がないにも関わらず

・ラベルの印字ミスや成分

・内容量の誤記載、包装だけに不備がある

・商品としては出せなくなったもの、また賞味期限が近くなったもの

も含まれます(賞味期限が過ぎたものは扱いません)

 

食品を提供する企業のメリットとしては、

・廃棄にかかる費用の削減と「食品を捨てる」という道義的なマイナスの軽減

 

だと言えます。

それは、福祉活動に貢献しているという企業イメージのアップへとつながって行きます。

また、製品のPR効果や、新製品のモニタリング効果というプラス面も小さくありません。

 

日本の食糧自給率は40%程度だと言われています(カロリーベース)。

60パーセントを輸入に頼っているのです。

しかし、驚くべきことには毎年500万t~900万tもの食料が廃棄されています。

上記は、食料輸入大国、そして餓死する人すらいる、この日本においての数字なのです。

 

不況とはいえ、世界第3位の経済大国の日本にも関わらず、

貧困線以下の生活を余儀なくされている人々が数十万人もいるのです。

また、グローバルな視座に立ってもこの地球上には飢えで苦しんでいる人々が、

億単位でいると言われています。

 

大量に廃棄されていく食料…飽食がゆえの肥満、そして病気に罹患する人々…。

 

地球上のこの矛盾を少しでも解決したいと、私たちは活動しています。

 

この地球の小さな点 ― 山形という限られた地域の中でなのですが、

フードバンク山形は「分け合う心」の理念の基に、活動を続けていくつもりです。

 

「もったいないのない社会」が1日でも早く実現できるよう願ってやみません。